大分市の幼稚園・敷戸ふない幼稚園
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2021 . 10 . 29

■ 年長クラスの運動会を考察する


 

年長児の運動会が終了しました。

コロナが明け、職員、保護者の方々の中に

「ようやく思いっきり活動ができるようになった」

そんな高揚感の感じられる行事となりました。

 

年長児の運動会を私の視点から考察し、

評価を行った上で、

今後の展望について語ってみたいと思います。

 

まず、運動会本番について、

私が、保護者の方々に見て頂きたかったのは、

子どもたちが競技に取り組む「真剣な姿」であり、必死な「表情」であり、

突き詰めて言えば、集中した「眼」です。

これは概念論ではなく、実際に直前の練習で見られていた姿です。

ピリピリした緊張感の中で行われた最後の練習で「仕上がった」姿を

そのまま本番に持ち込む難しさ…

それは緊張というより、真剣な姿を見られる気恥ずかしさ

“照れ”だったのかも知れません。

 

コロナ禍で集会を避けるために、

たくさんの人の前で発表をする経験が

とれなかった影響は否めません。

しかし、真剣に取り組む姿勢は確実にみられており、

これを運動会の成果と今後への課題として

まず挙げたいと思います。

 

もう一点は、

当ブログの「年長さんの体育あそびの記事」を見られた方は

どのように感じられたでしょうか…

延々と続く既視感のある光景のループ…

(同じ画像 ばっかりやん…)

最後まで見てくれたのか、不安ではありますが…

私が伝えたかったのは、

これが練習のリアル、すなわち、

「練習とは、反復であり、同じことの繰り返しである」

ということです。

 

年長さんになり、

色んなことができるようになったと思います。

だけど、思い返せば、年長さんの日常は

色んな行事や活動もあったのですが、

実は、延々と続く練習の時間が大半を占めています。

 

劣等生だった私の学生の頃の不満は

「教えるだけの」先生が多いということでした。

 

教えるだけなら一時間あれば十分ですが、

「全員できるようにしよう」とすると

膨大な練習の時間が必要になります

 

教えるだけの先生は、

カリキュラムの完遂に義務感を持ち

生徒が身についているかを確認することなく、

最悪、テキスト・レジュメを読むだけ…なんて方も結構います。

生徒からすれば、まだ身についていないのに

次々と情報が送られてくる「わんこそば状態」に陥ってしまい

ギブアップは時間の問題…となってしまいます。

 

できないことができるようになるためには、

何度も何度も反復する(練習)が必要です

仮にそのときは、能力でできたとしても、

必ずいつか、できない壁に突き当たります。

 

その意味では、跳び箱が苦手だった子ほど

実際に跳んだ回数は多いと思います。

最後にお尻がちょっと引っかかったから…無価値なのでしょうか

跳び箱がたまたま10センチほど長かっただけでしょう?

いずれはみんなが飛べようになる高さなのに…

未来につながる頑張りが

劣等感に転化されるのは本当に残念なことです。

 

園の生活の一部として

日常的に練習に取り組みながら

地道に続けた反復の経験は

運動会のもう一つの大きな成果だと

私は思います。

 

そして、

「真剣に取り組む姿勢」と

「繰り返して身に着ける」ことは、

自ら成長できる人格の形成なのであって、

子どもたちの今後にとって、

重要な要素になっていくでしょう。

 

運動会本番で、「できた・できない」、「勝った・負けた」ではなく、

練習込みで本当の頑張り、成果を評価したうえで、

子供たちが得たこの貴重な経験を

さらにお楽しみ会、卒園式とつながっていく毎日の生活の中で

確実に身に着けていく…

 

そうすれば、年長の残りの半年間は、

成長曲線の軌跡のように、

子どもたちの成長が加速しながら昇龍の如く上昇していく

貴重な時間となるでしょう

 


Filed under: 園だより
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